【書籍レビュー】2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?
- 作者: 西村博之
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 新書
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僕はインターネット上に存在するWEBサイトで見られる、Flashコンテンツを作ることを主な仕事としています。なぜそんなところから説明しているかというと、この書籍をレビューするにあたって、“僕はWEBサイトをつくる人”という視点で見ている、ということを理解してもらう必要があると思ったからです。
日々、そんな立場からインターネットというものを考えているためか、インターネットで起きている出来事を見て感じることといえば、きわめて表面的な部分だけだったんだな、と思ってしまいました。要は、インターネット上で起こっている出来事(人同士のコミュニケーションや、ニュースなど)を“インターネット上での出来事”以上のこととしてとらえることができなくなっていた、とでもいいましょうか。
そもそもWEB上で交わされる人同士のコミュニケーションは、現実社会で生きている人たちが日々生きている中で感じていること、考えていることをインターネットという場所にアウトプットすることで成り立っています。なので、現実社会で起きていることがWEB上のコミュニケーションに影響を及ぼしたり、また逆にWEB上の出来事が現実社会に影響を及ぼしている、ということは改めて考えてみても、当たり前のことです。
それが、1日の半分以上の時間をWEB上でのコミュニケーションに費やしているうちに、いつの間にかWEBと現実社会を切り離して考えるクセがついてしまい、そんな当たり前のことも意識しなくなるようになってしまいました。WEBが現実社会にどんな影響を与えているか、ということを考えることを忘れてしまったのです。
なにかを作る上で一番必要な「コミュニケーション」を、WEBという土俵だけで行おうと考えるようになってしまった。そんな人がWEBを通じたなにかを作って、他人を感動させられるはずがないと考えます。そこはほんと反省しています。
書籍のテーマとはかなり離れた感想になってしまったんですが、「WEB2.0」「2ちゃんねる」「メディア」など、それらのテーマについて語られている本書は、自分の内面や普段の考え方について見つめ直す、いいきっかけになる一冊となりました。(全然レビューになってないな)
勢いだけでがーっと書いてしまいました。読みづらくてすいません。