おとやすみ日記

ゲームプランナー、一児の父です。

【書籍レビュー】ウケる技術 -水野 敬也 (著), 小林 昌平 (著), 山本 周嗣 (著)

会社の同僚から冗談半分?で薦められた一冊。タイトルを見てはてっきりふざけた内容の本だとタカをくくっていました。…が、意外にも書いてあることは大まじめで人間関係の心理を解説した上での効果的なテクニックをシチュエーション別に紹介しています。
ただ、ケーススタディとして掲載されている会話のやりとりはすべてTVのバラエティ番組的なノリで、しかもコミュニケーションをとる相手もテレビ的な受け身が前提であるため、日常生活内で実践するのはかなり危険であると感じました。そういう意味では、本書を一番オススメしたいのは芸人さんかと。

本書の中で一番グッときた部分は「コミュニケーションはサービスである」と言い切っているところ。当たり前のことですが、自分から話しかけて必ず他人から期待する答えが返ってくるはずありません。見返りを求めるような、利己的なコミュニケーションは結果的にマイナスに作用することのほうが多いんだよ、と解説してくれています。
周りから「KY」と言われたことのある方への処方箋的にもなりますが、万人におすすめできる一冊だと思います。

ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)