おとやすみ日記

ゲームプランナー、一児の父です。

【書籍レビュー】コミュニケーションをデザインするための本(電通選書):岸 勇希(著)

コミュニケーションをデザインする、といは一体どういうことなのか?本書はそれを具体的に解説した読みやすい本。別にWEB業界に身を置く人じゃなくても、解説と写真が多いのでWEBキャンペーンのおもしろさとその仕組みを知ることが出来ます。

一番グッときた部分は「キャンペーンは公開してからのチューンナップが重要」と繰り返し説明されていたこと。本来WEBキャンペーンはローンチ(公開)がゴールではなくてむしろスタート地点なんですが、実際の製作現場ではスケジュールも予算もモチベーションも、公開日で一区切りとしてしまう傾向にあります。それは製作現場だけに言えることではなく、クライアント側も同じです。最悪の場合、そのままクライアントとの関係もフェードアウトしかねません。

必要なのは、キャンペーン公開後もクライアントと密に連絡をとりつつ、ユーザーの反応をみて次々と仕掛けていくことではないでしょうか。そうしなければ、公開時の盛り上がりだけで尽きてしまいます。改善点、反省点をちゃんとクライアントと共有していくことで、案件単位ではない信頼関係を築けると僕は思います。

コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)

コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)