【書籍レビュー】コミュニケーションをデザインするための本(電通選書):岸 勇希(著)
コミュニケーションをデザインする、といは一体どういうことなのか?本書はそれを具体的に解説した読みやすい本。別にWEB業界に身を置く人じゃなくても、解説と写真が多いのでWEBキャンペーンのおもしろさとその仕組みを知ることが出来ます。
一番グッときた部分は「キャンペーンは公開してからのチューンナップが重要」と繰り返し説明されていたこと。本来WEBキャンペーンはローンチ(公開)がゴールではなくてむしろスタート地点なんですが、実際の製作現場ではスケジュールも予算もモチベーションも、公開日で一区切りとしてしまう傾向にあります。それは製作現場だけに言えることではなく、クライアント側も同じです。最悪の場合、そのままクライアントとの関係もフェードアウトしかねません。
必要なのは、キャンペーン公開後もクライアントと密に連絡をとりつつ、ユーザーの反応をみて次々と仕掛けていくことではないでしょうか。そうしなければ、公開時の盛り上がりだけで尽きてしまいます。改善点、反省点をちゃんとクライアントと共有していくことで、案件単位ではない信頼関係を築けると僕は思います。
- 作者: 岸勇希
- 出版社/メーカー: 電通
- 発売日: 2008/09/03
- メディア: 単行本
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