おとやすみ日記

ゲームプランナー、一児の父です。

結婚式準備から学んだディレクションスキル

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結婚式が終わり、二週間が過ぎました。

 

準備期間はものすごく大変でした。
いつもどおりの仕事をしながら、
週末は毎週、打ち合わせや式の準備。

 

本当に休むヒマもありませんでした。
この三ヶ月間は、早めの時間に退社することが多かったり、と
職場の人にもご迷惑おかけしたかもしれません。
この場を借りてありがとうを伝えたいです。

 

式場へ打ち合わせに出かけたりするような
本格的な準備が始まったのは、
挙式3ヶ月前をきった3月頭からでした。

 

「それって遅くない?」とも思いましたが、
式場側の立場を考えれば納得のいくスケジュールかなと。

 

たくさんの予約のお客さんを抱えているだろうし、
挙式を予定している半年分のお客さんを
同時期に対応するのはとても大変でしょう。

 

5月中旬の挙式に向けて、
3月頭に初回の打ち合わせがあり、
そこから週末は回数にして11回。

 

うちはお互いに仕事をしていて
週末に休みの合わない二人でしたので
式場側とはメール、電話でのやりとりも頻繁にしました。

 

とはいえ、我ながら準備には相当な覚悟をもって
前倒しになるように進めてきたつもりでした。
それでも、決めることは次から次へと出てくる出てくる・・。

 

打ち合わせ開始時に僕が考えたのは、
「これは普段の仕事のつもりで取り組もう」ということ。

 

式の打ち合わせとなると
新郎はタバコを吸いに席を外したり、、という具合に
準備を新婦に任せっきりにする新郎も多いと聞いていましたが
僕はというと、こういうイベントごとには
ついつい口を挟みたくなるタイプ。

 

裏方の準備が不十分なことが理由で
当日なにかを失敗するのが何よりも嫌な僕は、
妻がもつ理想のイメージを叶えたかったのと、
参加してくれるゲストの皆に楽しんでもらえるように、
準備の2ヶ月と少しの間、文字通り奔走しました。

 

WEBクリエイターに例えると、
クライアントが妻で、広告代理店は式場のスタッフさん、
そして自分はWEB制作会社の人間、というイメージでしょうか。

 

妻が語る理想や思いに対して、
式場から返ってくるレスポンスが想像と違ったりすると
それだけで妻の機嫌は悪くなります。

 

しかし妻のイメージや好みは大体把握できているので、
式場のスタッフさんには、やんわりとイメージと違うことを伝え、
方向修正してもらう。
そんなやりとりも多くありました。

 

 

そういったやりとりを通じて、
僕はとても大事なことを学びました。

 

言葉というのは、人に思いを伝えるには
なんと物足りない伝達手段だろう、ということ。

 

言葉だけで伝わる思いなんて、せいぜい5割くらいです。
口調、目線、表情などのニュアンスや、それまでの経緯、
そういったものが補完してくれるおかげで
思いというものは人に伝わるのです。

 

そんなことを言うと、
言葉の持つ力の曖昧さに絶望したかのようにも見えますが、
その気づきは悪いことではなかったのです。

 

相手が誰であろうと、
コミュニケーションに必要なのは
まず思いやりなのだということに気付かされました。

 

結婚することは、必ず自分を成長させてくれる
大きなきっかけになると思っていましたが、
その考えは、見事に的中しました。

 

式場の準備で僕がやっていたことは
けっこうディレクション業務に近いのかなとおもいます。
実際、結婚式後にはディレクションする仕事の割合が増えました。 

 

さて、結婚式当日はというと、楽しく出来ました。
はっきりと、人生で一番楽しかった一日でした。
好きな友達に囲まれて、夢を見ている気分かと思ったものです。

 

結婚式の楽しかったことについては
まだまだ書ききれないので、また次回。

 

 

最後に。。

 

ゲストと式場側の間に立って
諸々の調整をする新郎新婦の立場は、相当大変です。

 

披露宴の招待状や二次会の連絡が来たら、
なるべく早く返事しましょう。
参加人数が決まらないと準備が先に進まないのです。

 

人数が確定してからようやく、
席次表や席札の印刷が始まるのですが
印刷物ができあがるのが
式の一週間前、なんてのはよくあることで。

 

そこから席札のひとりひとりに
メッセージを書くなんてことになれば
もう時間がなくて大変大変。。

 

そう考えていくと、結婚披露宴の準備フローというのは
新郎新婦に負担の多いものかもしれませんね。
まぁ結局は自分たちのイベントですから、
自分たちがやらないといけないわけですが。

 

ということで、
もし誰かから招待状やお誘いが来たら、
返事はすぐにしてあげると喜ばれますよ(笑)