去っていく人に決意があるように、残る人にも決意はある。
誰かが会社を辞めるとき、
去り際に本人が皆の前で挨拶する機会というのは
どこの職場でもよく見られる光景だ。
そして、辞める人は
何故自分はこの職場を離れるのか?
新天地で何をするのか、したいのか?
など、いまの気持ちを自分の言葉で語る。
その話はとても力強く、決意に満ちていて
聞いているこちら側も
ハッとさせられることもある。
しかし、そんな辞める人の話を聞いて
それに影響されたり、
迷いが生まれる人もいると思う。
そんな人に言いたいのは、
去っていく人に決意があるように、
残る人にも決意はあるんだよ。ということだ。
会社に残る人が、
力のこもった決意を皆の前で話すことは
日常的にはそうそうないだろう。
だから、辞めていく人の話は
余計に魅力的にも感じる。
今の状況に不満や迷いがある人にとっては、
自分の思いを正当化してくれるような
気分にもなるだろう。
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自分から変化を求めて環境を変えるというのは、
自分を成長させるし、
素晴らしいことだと思う。
でも、変化を求める理由が
自分の前に立ちはだかっている壁から
逃げるためという場合もある。
逃げの理由だったとしても、
それが100%悪いことではないと思う。
自分が活躍できるかどうかは
自分次第だけではなく
周りの環境やタイミングによっても
大きく左右されるものだと思うから。